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遠藤結万(えんどうゆうま)のブログ。

イングロリアス・バスターズがなぜタランティーノ最高傑作なのか

イングロリアス・バスターズに関しては、二つ言いたいことがある。

一つ。ブラッド・ピットにスーツを着せてはならない(スマートな役だと突然馬鹿っぽくなる)この映画のピットは最高だ。 もう一つ。 いくらクリストフ・ヴァルツがオスカーを取っていたとしても、やっぱりディカプリオとピットの対決は見てみたかった。いや、クリストフ・ヴァルツは本当にはまり役だと思う。ハンス・ランダ大佐役はクリストフ・ヴァルツしかいない。

この映画、とにかく役者がいい。メラニー・ロランは本当にこういう、あまり幸運じゃなさそうな役が似合う。

脚本はタランティーノお得意の、どんどん人が死んでいくパターンで、コメディとサスペンスがぎりぎりのところで共存している。なんせ、自称イタリア人としてパーティーに潜入したブラッド・ピットが「グラッツェ」しか話せないのだ。 もうちょいちゃんと準備しとけと言いたい。なんせドイツとイタリアは同盟国なのだから。

映画館で見事ヒトラーが焼け死に、バカバカ人が死んでいく、という、映画愛にあふれるシーンもある。 この映画を見ていると、どう見てもナチスのほうが人間的にはまともに見えてくる。バスターズたちはごろつきだ。特にイーライロスとか。

まあ、タランティーノ映画というのはこういうろくでもない人間たちがバンバン死んでいくのが楽しい映画なのだ。 いやー、でもやっぱりディカプリオのハンス・ランダは見てみたかったなあ。


Inglourious Basterds - The "Italian" scene なんとも間抜けなブラッド・ピット。